今週のお題「いも」

私にとって「いも」といえば、里芋を連想します。理由は定かではありませんが、生まれ育った郷里は岐阜、滋賀と三重の3県の県境から近い三重県側の山間集落です。林業と農業が半分半分の狭い天空の村でした。畑は小石交じりでしたが里芋には殊の外条件

が良かったのか、皮を剥くと色白できめ細かな本体が出てきます。手触りでも分かりますが煮炊きした後の歯触りの方がより鮮明です。今は亡き両親が健在なりし頃、帰郷の折は必ず「里芋の味噌汁」を一番に所望したものです。私にとってこの味噌汁があれば十分でした。むしろご馳走でした。東京で一世を風靡したファッションや料理は瞬く間に田舎へ伝播されますが、その逆は必ずしもあるとは思えません。私は「里芋」で示しましたが日本にはこような商品価値の高い未発掘の農産物が在るはずです。皆様の目がもっと自給率が高くなるよう農業に向くと楽しいです。