今週のお題「ピザ」

私がピザに初めて出会ったのは1964年の東京オリンピックの頃、都下府中市の洋風レストランで学生アルバイトとして働いた時です。研究熱心なその店のシェフが日本人の口に合うように努力した結果の人気商品でした。当時交際していた女性は私より少し年長の社会人で「ピザだいすき人間」だったので府中から彼女の初台までピザ持参で通いました。少々ご機嫌斜めでもピザ持参だと私を歓んで迎え入れてくれるのです。

私はある意味、最初は不謹慎な発想の下にピザの力を借りて彼女に接近したのは事実です。通い続ける内に、何時しか、二人は本物の夫婦になりました。今もピザは「だいすき」ですが、それ以上に、二人を結び付けてくれた、「ピザ」には、感謝、感謝、の大権現です。マルゲリータピザは女房殿、ペパロニは小生、と二人のトッピングの好みは今でこそ異なりますが「ピザ好き」と「夫婦仲」は変っていません。「ピザ好き」も「夫婦仲」もチーズの糸のように長く伸びるよう今後とも頑張るつもりです。